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株式会社いろはわいん

〒105-0003 東京都港区西新橋1-19-6
桔梗備前ビル603

TEL.03-6459-4715

シャトー・ポー・ド・ラングル(カオール)

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南西地区の地品種でつくる
地元の人の晩酌酒

生産者について

現当主は、ヘイファラ・スワアルトゥヴァゲール(Heifara Swartvagher)。1968年生まれのタヒチ出身です。
もともとシャトー・サン・セルナン(Ch.Saint Sernin)を所有するこの家系は、1920年に瓶詰を開始。カオールがAOC認定されるはるか昔の話です。その後、1971年にカオールがAOC認定。
一方、当主のヘイファラ(面倒なのでフランスでの通称は「ジョン・ミシェル」とのこと)、ジョンがタヒチからフランスに渡ったのは、14歳。1982年のことです。ポール・ボキューズやマキシムドパリのシェフとして腕を振るっていたお父さんをもつジョンは、「小さな頃からおいしいものを食べたり飲んだりするのは当たり前だった」と語ります。その後、自身は料理の道に進むことなく、障害児の心のケアをしたり、支援活動の一環であるキャンプ場を経営するなど別の分野で手腕を発揮します。そのキャンプ場に引率で訪れた当時小学校の先生であったCHサン・セルナンの当主の娘アンと出会い、2000年、ドメーヌの後継者に。結婚がきっかけとなったヴィニュロン生活、すべての工程に携わるおもしろさを楽しんでいるようです。
「お義父さんからワインづくりを習っているときは毎日日記をつけていた。それでも毎年違うことが起きる。臨機応変の大切さを忘れてはいけないと感じた。思えば、2002年、それまでバカンスをとったことのなかったお義父さんがいきなりバカンスに出かけ、相談相手がいなくなった。でも、あの年に自分らしいワインを確立したのかもしれないね」
彼がドメーヌにかかわり2年後の2002年、「フルーティで香りたかいカオール」をつくろうと新たに「CHポー・ド・ラングル」を購入しました。とっておきのワインというよりは、普段飲みに飲んでもらえるような生活に根ざしたワインをつくりたいという彼に深く共感します。
カーヴには、彼がアーティストたちに頼んだ樽をモチーフにしたオブジェが多くあります。これは、子供がカーヴ見学に来た際に退屈しないように、との彼の遊び心です。

畑・醸造について

VdPに6haとカオールに38haの合計44haを所有しています。
平均樹齢は25年。土壌は、粘土石灰質で所有するほとんどが南向き斜面の区画となります。

ワインについて

 Cahors 

 

カオール

品種マルベック80% メルロ20% 
土壌粘土石灰質 
面積6ha 
平均樹齢25年 
醸造ステンレスタンクで醸造後、およそ8か月樽熟成。

使用樽のみを使用し、新樽は使用はしません。 マルベックらしい黒みがかった濃い色調が特徴です。香ばしさと胡椒のようなスパイシーさ、黒系ベリーのようなニュアンスもあります。普段のお料理に合わせていた だきやすいワインで、特に鶏肉のグリル、ブリーやカマンベールのような白カビチーズとよい相性をみせます。

 Vin de Pays du Lot Mirliflore 

ヴァン・ド・ペイ・ロット・ミルリフロール

品種セガラン(Segallin)100% 
土壌粘土質とシリス質 
面積6ha 
平均樹齢15年 
醸造ステンレスタンクで12ヶ月の熟成。 
生産本数50000本

彼の義父から相続した「シャトー・サン・セルナン(Ch.St Sernin)」でのリリース。セガランは、多産品種のため、かつては粗悪なワインが多く、その品質の低さから AOC認定の際にカオールへの使用を禁じられました。「だけど、収量をおさえて丁寧に栽培すればチャーミングな赤ワインになるんだ」と彼がつくるワイン。 程よい凝縮感があり、フルーティでやわらかいタンニンのワイン。

一問一答

Q. お名前と誕生日、家族構成をおしえてください
ヘイファラ・スワルトゥヴァゲール、ああ、長いからジョン・ミシェルでとおしてるよ。覚えられないでしょ?笑 1968年8月2日生まれ。妻と子供が2人いるよ。


Q. ドメーヌの創業はいつですか?
1619年にはドメーヌがあったらしい。元詰開始は、1920年ときいてる。


Q. ワインをつくろうと思ったきっかけをおしえてください
たまたま結婚した相手がドメーヌの娘だったわけだけど、小さいころからおいしいものには慣れ親しんでいたし、全工程に関わるヴィニュロンには興味があったんだ。


Q. どこでワインづくりを学んだのですか?
一応ワイン学校に行ったんだけど、ドメーヌを継ぐことを決めてお義父さんから学んだことがほとんど。


Q. 先代、お父さん、師匠から教わったことで印象深いことをおしえてください
いいワインをつくるためにいいブドウをつくること。臨機応変の大切さ。ブドウの作業日記をつけるよう言われ、それは守っているし役に立っている。

いろはわいん 生産者情報

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