ルエダの伝統的ワイン
「ドラド」唯一の継承者

生産者について

「デ・アルベルト」は、バリャドリー（Valladolid)から25キロほどのところにワイナリーを所有しており、17世紀にはすでにぶどう畑があったといわれています。
1949年、ワイナリーの創始者であるアルベルト・グティエレス氏は、息子と一緒にこの地に畑を購入し、この時から現在まで、家族が5世代にわたりワイナリーを守り、努力を重ね、発展を続けてきました。
現在、醸造を手掛けるのは、ベアトリス・ゴンザレス（Beatriz González・1979年生まれ）。彼女がワイナリーの社長であり父親であるペドロ・サン・マルティンと意見をかわしながら、ワイナリーのさらなる品質向上に向けて注意をはらっています。

ワイナリーの地下セラーは長さ1キロにもおよぶ迷路のようで、多くの樽や瓶が出荷の時を静かに待っています。
DOルエダは、ドゥエロ川が流れるスペイン中央部にあり、現在では、白ワインの産地としてあまりにも有名です。
1980年に白ワインが現地呼称に認定されるまで、ルエダでは、シェリーのような酒精強化ワインが盛んにつくられていました。1970年以降、ステンレスタンクの導入などでフレッシュな白ワインの生産が拡大したことで酒精強化ワインをつくる生産者は極端に減ってしまい、現在では、デ・アルベルトを含めた数軒のみがドラドの生産を手掛けていますが、伝統的な製法で生産しているのは、デ・アルベルトだけです。

畑について

ぶどう畑面積はルエダとカスティーヤ・イ・レオンに合計470haほどで、近隣の契約農家がぶどうを栽培担っています。契約農家は、創業時から変わらず、いわば一緒にぶどうを育てるパートナー。樹齢は15年～50年くらいで、古いものになると85年以上のものとなります。
栽培はリュット・レゾネ。一部、ビオロジー栽培の区画もあります。土壌は砂質とローム砂質の土壌で表面に丸い石がごろごろところがってます。
また、かつて、ルエダで多く生産されていた酒精強化「ドラド」 。醸造設備の充実により、ほとんどの生産者は、手間のかかるドラドの生産を中止し、フレッシュな辛口ワインの生産へと移行しましたが、 「デ・アルベルト」では、ルエダの伝統を守るべく、現在も生産を続けています。

ワインについて

 　Monasterio de Palazuelos Verdejo

モナステリオ・デ・パラスエロス　ベルデホ

麦わら色。フルーティーで、刈りたての草、フェンネル、りんごのアロマ。ボディのしっかりとした味わいで、余韻の長いワインです。

【2024VT：Decanter Bronze】

 　De Alberto Verdejo Ecológico

デ・アルベルト　ベルデホ・エコロヒコ

緑がかった麦わら色。非常に品種の特徴が表現されたアロマで、アニス、草のニュアンスのほか、白い核果類を感じます。バランスがとれており、ストラクチャーのしっかりとした味わい。非常にフレッシュな口当たりで、力強く、余韻の長いワインです。軽めのお料理、お米料理、サラダ、シーフード、魚料理や前菜とご一緒に。

【2023VT：Decanter Bronze】

 　De Alberto Edición Limitada 80 Aniversario

デ・アルベルト　エディシオン・リミターダ　80 アニベルサリオ

クリーンな麦わら色。フェンネル、草のニュアンス、白い果実のアロマ。口に含むとまるみがあり、複雑みのある味わいで、フレッシュであると同時に、エレガントな酸を感じます。お米料理、白身肉、魚介類とご一緒に。

【2021VT：Tim Atkin MW 94Points】 【2023VT：James Suckling 92Points】

 　Finca Valdemoya Rosado

フィンカ・バルデモヤ　ロサード

淡いローズ色。フローラル、フルーティーなアロマで、赤系果実、バラの花びらを思わせます。口に含むと軽快で、ジューシ ー。ストラクチャーのしっかりとした味わいです。VdTカスティーヤ・イ・レオン。サラダ、パスタやピッツァ、白身肉や魚 のグリルとご一緒にお楽しみください。

 　Finca Valdemoya Tinto

フィンカ・バルデモヤ　ティント

赤い果実の力強いアロマ。骨格のある、ジューシーな味わいで、第一アロマの果実味が特徴的で、心地よい余韻が長く続きます。VdTカスティーヤ・イ・レオン。肉料理やチーズとの相性は抜群です。

 　De Alberto Tinto Tempranillo Ecológico

デ・アルベルト　ティント・テンプラニーリョ・エコロヒコ

紫がかったチェリーレッド。香りは力強く、赤い果実と野生のベリーのアロマ。口に含むと、酸とフレッシュさの完璧なバランスで、野生のベリーを思い起こさせる、個性的で、調和のとれた味わいのワインです。前菜、赤身肉のグリル、ビーフシチューとご一緒に。

 　De Alberto Dorado　

デ・アルベルト　ドラド　

アンティークゴールドを思わせる明るい黄金色。少し煎ったナッツを思わせる力強いアロマ。バニラや干しぶどうのニュアンスがあり、非常に余韻が長く、表現豊かな味わいです。熟成チーズ、鶏肉の煮込み、アンチョビ、フォアグラとご一緒に。

【Decanter Platinum 97Points】 【Tim AtkinMW 97Points】 【James Suckling 94Points】

 　De Alberto Pálido　

デ・アルベルト　パリド　

麦わら色から淡い黄金色。アーモンド、パン屋、マジパンのアロマで、フロールの酵母の香りを感じます。また、樽、バニラ、ナッツも感じられます。繊細で、軽やかな味わいで、塩味も感じられます。アーモンドを思わせる余韻の心地よいワインです。

【Decanter Silver 92 Points】 【Tim Atkin MW 95Points】 【James Suckling 92Points】

 　De Alberto Dorado Dulce　

デ・アルベルト　ドラド・ドゥルセ　

輝きのある黄金色。バニラ、ドライフルーツ、干しぶどうの香り。口に含むと、鼻で感じたアロマが再び口の中に広がります。また、ベルデホの果実味も感じられます。チーズやナッツ、前菜、もしくは、デザートとご一緒に。

【Decanter Silver 94 Points】 【Tim Atkin MW 94Points】 【James Suckling 90Points】