
3兄弟が進化させる
古き良きアラベサ
生産者について
リオハ・アラベサのバニョ・デ・エブロ(Banos de Ebro)にある生産者。
ワイナリーの設立は、100年以上前にさかのぼります。
20世紀のはじめ、現在の当主である3兄弟の祖父であるドミニオ・デ・ベルサル氏が、この地でブドウ栽培を始めたことからこの地でのぶどうつくりがスタートしました。先代である父の世代に交代したのを機に、ぶどう農家からワインメーカーへと転身。1999年に現在の醸造所を設立し、現在は彼らの息子であるホセ、フアン、イニゴ・ベルサルの3人でワイナリー運営をおこなっています。
ワインにはできるだけ手をくわえず、土地の個性を出したいという3人。多くの地品種を植えて、それらの最大限のポテンシャルを引き出すべく、日々、試行錯誤を続けています。

畑について
町に近い5つのムニシピオ(市町村)に計50haの自社畑を所有。最も樹齢の高いぶどう畑は樹齢100年以上。シエラ・カンタブリアの近くの高台に植えられているものもあれば、エブロ川の近くに植えられているものもあります。そのため、石灰質の土壌は標高の高いところに多く、川に近いところは砂質が多く、中間地帯は粘土石灰質。
80%テンプラニーリョ、10%ビウラ、5%グラシアーノ、残りの5%にマトゥラナ、マルヴァジア、ガルナッチャなどが植わっています。

ワインについて
Blanco Joven
ブランコ・ホーベン
品種 | ビウラ90%、マルヴァジア10% |
---|---|
平均樹齢 | 50年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | 15℃以下に温度コントロールのもと、20日間アルコール発酵。 |
生産本数 | 20,000本 |
フレッシュで果実味豊か。発酵によって、ビウラ、マルヴァジアの由来の第一アロマが保たれ、柑橘系果実、リンゴや洋ナシ の果実味が感じられます。アルコールと酸のバランスがよく、余韻の長いワインです。
Maceración Carbónica
マセラシオン・カルボニカ
品種 | テンプラニーリョ92%、ビウラ8% |
---|---|
平均樹齢 | 35年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | ぶどうは房ごとステンレスタンクに入れて、伝統的なカーボニック・マセレーション製法。その後、プレスし、26℃以下に温度コントロールのもと、10日間アルコール発酵。 |
生産本数 | 90,000本 |
縁に紫色を帯びた明るい赤色。ストロベリー、レッドカラント、ラズベリーなどの赤いベリーのフルーティーなアロマで、ス ワリングすると、バラのような花のアロマが現れます。シルキーで温かみのあるアタックで、柔らかいタンニンと完璧な酸味 が絶妙なバランスの、果実味豊かで、飲みやすいワインです。
【2023VT:Tim Atkin 90Points】
Crianza
クリアンサ
品種 | テンプラニーリョ95%、グラシアーノ5% |
---|---|
平均樹齢 | 50年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | 手摘みにて選果しながら収穫。除梗後、ステンレスタンクにて、30℃以下に温度コントロールのもと、12日間アルコール発酵。その後、フレンチオーク、アメリカンオークのバリックにて12ヶ月熟成。 |
生産本数 | 80,000本 |
濃厚なチェリーレッド。熟した黒い果実のアロマで、繊細でエレガントなロースト香が感じられます。スワリングすると、ミ ネラル、野生のベリーのアロマに、バニラのニュアンスとうまく調和します。口に含むとは丸みがあり、包み込むようで、熟 した赤と黒のベリーの風味が際立ち、熟したエレガントなタンニンとのバランスが良く、長く心地よい余韻が続きます。
【2021VT:Tim Atkin 91Points】 【2021VT:Concours Mondial de Bruxelles 2024 Gold】
Graciano
グラシアーノ
品種 | グラシアーノ100% |
---|---|
平均樹齢 | 40年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | 手摘みにて選果しながら収穫。除梗後、500Lのフレンチオークのバリックにて、5日間ほどマセレーション。アルコール発酵後、澱引きし、再びバリックに戻してマロラクティック発酵。その後、500Lのフレンチオークのバリックにて8ヶ月熟成。 |
生産本数 | 1,500本 |
濃厚なチェリーレッド色。ブラックベリー、ブラックカラント、ブラックチェリーのアロマ。スワリングすると、レッドグレープフルーツのドライなニュアンスのほか、リコリス、フレッシュな草の香りを感じます。口に含むとフレッシュで生き生きとしており、ブラックベリーのアロマで、黒いベリーと軽いカシスのタッチ。味わいは シルキーで、グラシアーノの特徴的なニュアンスが際立ちます。柑橘系の酸味と タンニンはソフトでエレガント。後味はフレッシュさとほのかなロースト香が際立ち、ほのかなロースト香とビター・チョコレートのニュアンスが残ります。
【2021VT:Tim Atkin 94Points】
7 Varietales
シエテ・バリエタレス
品種 | マトゥラナ40%、グラシアーノ10%、ガルナッチャ10%、メルロー10%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、シラー10%、プリエト・ピクード10% |
---|---|
平均樹齢 | 40年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | 手摘みにて選果しながら収穫。除梗後、ステンレスタンクにて、30℃以下に温度コントロールのもと、12日間アルコール発酵。フレンチオークのバリック(新樽)にてマロラクティック発酵。その後、フレンチークのバリックにて17ヶ月熟成。 |
生産本数 | 2,000本 |
すみれ色を帯びた鮮やかな赤色。プラムのような黒い果実のアロマ。スワリングするとアロマの強さが増し、塩味、スパイシ ーさ、ローストした木の香りが感じられます。口に含むと、滑らかでシルキーで、表情豊かで軽く、熟した果実の力強さが感 じられます。熟したエレガントなタンニンと上質なロースト香のバランスが取れたワイン。余韻は長く 、塩味が感じられま す。
【2021VT:Tim Atkin 93Points】 【2018VT:Tim Atkin 94Points】
Las Laderas de José Luis
ラス・ラデラス・デ・ホセ・ルイス
品種 | テンプラニーリョ100% |
---|---|
平均樹齢 | 80年 |
区画 | 標高500〜560mで南向きの単一畑 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | リュット・レゾネ |
醸造 | 手摘みにて選果しながら収穫。ワイナリー搬入後、選果台にてさらに選果。一部は500Lのバリック、残りはコンクリートタンクにて発酵。その後、一部は500Lのバリック、残りはコンクリートタンクにて8ヶ月熟成。 |
生産本数 | 1,900本 |
シングルヴィンヤードのテンプラニーリョ100%。ベルサル家が昔から所有している区画で、土壌構成、方角などぶどうの生育に最高の条件がそろっています。
濃いチェリーレッド。力強いアロマがあり、カシス、ザクロ、チェリーを思わせる赤い果実の香りが多く、後味にはロースト 香が感じられます。口に含むと、チェリーやザクロなどの赤い果実のジューシーな味わいで、タンニンとほどよい酸がフレッ シュさと重みを与えてくれる、非常にエレガントなワインです。赤身肉やジビエ料理、熟成チーズなどとご一緒に。
【2020VT:Tim Atkin 96Points】 【2020VT:Concours Mondial de Bruxelles 2024 Gold】 【2018VT:Tim Atkin 95Points】
いろはわいん 生産者情報
PDF版生産者情報をご希望の方は下記よりダウンロード下さい