
ワイン文化の継承にも貢献する
リオハの老舗ボデガ
生産者について
ビバンコのワインの歴史は、1915 年までさかのぼります。
ログローニュの南にあるアルベリテ村で初代のペドロ・ビバンコ・ゴンザレスがワインをつくりはじめたのがビバンコのはじまり。その後、一時は、リオハの3 分の1 が彼らの手を通っていた時期もあるといわれるほどリオハワインの売買を手掛けましたが、3 代目のペロド・ビバンコ・パラクエリョスが本拠地をリオハ・アルタのブリオネス(Briones) に移し、1990 年、現在のビバンコとして知られる会社を設立、醸造設備を一新。さらに現在の当主、4 代目のラファエルがフランス・ボルドーで醸造学を学びワインづくりの責任者となり、これまでとは違うモダンなスタイルのワインをつくるようになりました。彼らのワインは、スペイン王室にも献上されています。
ビバンコは、誠実なワインづくりをおこなうと同時に、2004 年にスペイン随一のワイン博物館をオープン。「ワインがくれたものをワインに返す」のモットーのもと、彼らのワインとの長い関わりの歴史の中で収集してきたコレクションを展示、多くの観光客でにぎわっています。

畑・醸造について
リオハ・アルタとリオハ・バハに契約ぶどう畑500Haを含め、総面積は1500Ha。
平均樹齢は30年、一部は、70年をこえる樹もあります。砂質と粘土質土壌で、オーガニックで栽培。
生産量は、約500万本で、約半数が海外に輸出されています。
ワインについて
Vivanco Blanco
ビバンコ・ブランコ
品種 | ビウラ50%、テンプラニーリョ・ブランコ35%、マトゥラナ・ブランカ15% |
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栽培 | リオハ・アルタのブリオネス(ヴィウラ、テンプラニーリョ・ブランコ、マトゥラーナ・ブランカ)とリオハ東部のトゥデリージャ(シエラ・カルボネラの標高700mの畑)の自社畑 |
醸造 | 9月の2週目から9月末にかけて手摘みで収穫。収穫後、すぐに24時間室温が3度に保たれている部屋に持ち込みマセラシオンを開始します。 その後、小さなステンレスタンクで発酵、4か月のシュル・リー後、瓶詰めされます。 |
緑色がかった淡い黄色。柑橘やリンゴ、白桃などといった様々なフルーツの香りが飛び込んできます。フレッシュながらバランスよく飲めるワインです。 前菜やタパス、白身のお肉、もちろん魚介とも相性のよく楽しめます。 【Kim Atkin 2017:92point】
Vivanco Rosado
ビバンコ・ロサード
品種 | テンプラニーリョ75%、ガルナッチャ・ティンタ20%、ガルナッチャ・ブランカ5% |
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栽培 | ブリオネスに所有する畑から。 |
醸造 | 10月第2週目に収穫、軽くプレスされたぶどうは、10度に管理され12~24時間浸漬。その後 、14~16度で発酵。 |
紫がかった明るいピンク色。リコリスやラズベリー、イチゴのような香りの後にバラやスミレのような香りが追ってきます。 野菜やバーベキュー、サラダやシャルキュトリーとの相性のよいワイン。 【Kim Atkin 2017:94point】
Vivanco Crianza
ビバンコ・クリアンサ
品種 | テンプラニーリョ95%、グラシアーノ3%、マトゥラナ・ティンタ2% |
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樹齢 | 平均15~20年 |
土壌 | 鉄粘土質土壌 |
栽培 | ブリオネスに所有する特定の区画から。 |
醸造 | 10月初旬に手摘みで収穫後、36時間3度に温度管理された部屋で選果。その後、フレンチオークで発酵し、20日間のスキンコンタクト。さらにフレンチ オークとアメリカンオークに移し、16か月の熟成。瓶詰後は、最低6か月はリリースまで瓶で熟成させます。 |
生産本数 | 80万本 |
チェリーのような明るい赤色。完熟した赤い果実、リコリスやスパイスの香りがバランスよく溶け込んでいます。エレガントで余韻の長いワイン。 特にお米の料理、肉料理などとの相性のよいワインです。 【Guia Penin2017:91Points】 【Kim Atkin 2018:91point】
Vivanco Reserva
ビバンコ・レセルバ
品種 | テンプラニーリョ90%、グラシアーノ10% |
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樹齢 | 平均35年 |
土壌 | 粘土石灰質 |
栽培 | ブリオネスに所有する特定の区画から。 |
醸造 | テンプラニーリョは10月上旬、グラシアーノは10月下旬に手摘みで収穫。その後、36時間3度に温度管理された部屋に移し選果。フレンチオークで発酵し、20日間のスキンコンタクト。さらにフレンチオークとアメリカンオーク(新樽と一回使用樽)に移し、24か月の熟成。瓶詰後は、最低24か月はリリースまで瓶で熟成させます。 |
生産本数 | 本 |
チェリーやブラックベリーにセイジやシナモンの香りが加わります。タンニンがきれいに溶け込み、完熟した果実味を余韻長く感じることのできるワイン。 すべての肉料理やキノコ、熟成したチーズなどとの相性がよく、チョコレートにもよく合います。 【Kim Atkin 2017:94point】 【Wine Advocate:91point】
Collección Vivanco 4 Varietales
コレクシオン・ビバンコ・クアトロ・バリエタレス
品種 | テンプラニーリョ70%、グラシアーノ15%、ガルナッチャ10%、マスエロ5% |
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栽培 | ブリオネスに所有する特定の区画(Finca El Cantillo)から。 |
醸造 | 新樽で20か月の熟成。 |
生産本数 | 15000本(2019年) |
きれいなガーネット。完熟した果実味のアロマがパワフルに香ります。ミネラルやスパイスのニュアンス、甘草のような香り。タンニンが滑らかで余韻の長いワイン。 18世紀に使われていたボトルの形を参考にした独特なボトル形。ラベルにはビバンコのワイン博物館に展示されているコレクションが使われています。 【Kim Atkin 2017:94point】
Collección Vivanco Parcelas de Maturana Tinto
コレクシオン・ビバンコ・パルセラス・デ・マトゥラナ・ティント
品種 | マトゥラナ・ティント100% |
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栽培 | ブリオネスに所有する特定の区画(エル・マンサーノEl ManzanoとソブレヴィラSobrevilla)から。 |
醸造 | フレンチオークで14か月の熟成。 |
生産本数 | 2064本(2018年) |
マトゥラナ・ティンタは、リオハの土着品種で、現在ほとんど栽培されていません。長年の努力と研究の末に復活させたこの品種は、小粒で、果房もコンパクトなのが特徴です。ボトリティスに非常に弱く、発芽は遅いものの早熟な品種です。
非常に深みのある紫がかった赤色。豊かな果実味とともにクローブやクミンのようなスパイスの香りも迫ってきます。 ミネラルも豊かで、口に含むとそのバランスの良さからエレガントな印象を受けます。
18世紀に使われていたボトルの形を参考にした独特なボトル形。ラベルにはビバンコのワイン博物館に展示されているコレクションが使われています。 【Kim Atkin 2017:94point】
Collección Vivanco Dulce de Invierno
コレクシオン・ビバンコ・ドゥルセ・デ・インヴィエルノ
品種 | ガルナッチャ40%、マスエロ40%、テンプラニーリョ10%、グラシアーノ10% |
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樹齢 | |
土壌 | 砂質、粘土質 |
栽培 | ブリオネスに所有する特定の区画(Finca El Cantillo)から。 |
醸造 | フレンチオークで12か月の熟成。 |
生産本数 | 3062本(2015年) |
遅摘みでつくる甘口ワイン。6か月のフレンチオークでの発酵後、12か月樽熟成。 明るいオレンジ色。ドライピーチやオレンジのピールやカカオの香り。余韻の長いワイン。10-12度でのサービスをおすすめします。 フルーツをつかったケーキやチーズなどとの相性はもちろん、冷製の甲殻類などとも相性がよいワイン。 【Guia Penin 2015:94point】

いろはわいん 生産者情報
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